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美容家・オーガニック スペシャリスト 吉川千明さん

養学の授業ではじめて聞いた「香りで痩せる」。
それが全てのきっかけでした。

The Day Spa (以下TDS):吉川さんは香り(アロマ)やオーガニックコスメの第一人者として知られていますが、その出会いはどんなところにあったのですか?

吉川さん(以下敬称略):私は子供を産んでから、シデスコ(CIDESCOインターナショナル・エステティシャンの資格)を取ろうと思って学校に通い始めたのですが、“アロマテラピー”や“オーガニック”という言葉はその頃はまだなかったんです。 “アロマテラピー”という言葉はまず栄養学の授業の中で出てきたワードでした。
その授業の中で先生が、
「香りで痩せる」
そうおっしゃったんです。香りで痩せる、なんてびっくりですよね!
その理論に興味を持ち、すぐに調べに行ったんです。でもその頃は、アロマのことなど教えてくれる教室などはあまりなかったのですがそこをなんとか見つけ出し、そしてすぐに通い始めました。

その頃から、「自然の力ってすごいな」って思うようになり、そしてまだまだ知られてない分野ということもあり目覚めたんです。

私の場合は、30歳になってから勉強を始めて、それからすぐにサロンを開いたのですが、修行に行くような時間はなかったので、「私なりのやり方」でスタートしました。

テーマは2つ、1つ目は、今でこそリラクゼーションは当たり前の言葉になっていますが、「ストレスをとるとキレイになる」、これを大きなテーマにあげました。
2つ目は、「自然の植物の力を取り入れ、コンサルテーションをしっかりとする」ということ。アロマテラピーも早速取り入れました。

ゲストときちんとセッションしていくことで、その人に必要なことが分かってくる。薬理作用もしっかり取り入れることができるし、やっぱりその人の気持ちの部分をしっかり引き出してあげないと、こちらがどんなに一生懸命やっても施術はうまくいかないんじゃないかと・・・

気持ちを引き出して効果を上げる。
あらゆる意味での効果をあげるために、このコンサルテーションをすごく重要視したんです。

そしてメソッド的には、フェイシャルとボディ。

昔は、この2つは、別々の扱いで、一緒にするということは不自然なことだったんです。今は脳の働きも考えると、フェイシャルとボディ、両方を一緒にケアしてあげるということは当たり前になっていますよね?
本当に今は何でもないことになっていますが、絶対にフェイシャルとボディ、一緒に施術したあげた方がよいと思い、自分のメソッドとして打ち立てました。

1992年から勉強をスタートして、1993年から自分で考えたメソッドでサロンをスタート。
アロマテラピーはサロンですぐ応用しはじめましたが、同じころ、イギリスとオーストラリアのオーガニックコスメに出会い、とても面白いなと思い、サロンでもさっそく使いはじめました。
アロマも、オーガニックも世間ではほとんど聞かれない言葉でしたので、先駆けでしたね。

それにしても、「香りで痩せる!」・・・本当にびっくりしました。どういうこと?って。
体を傷つけもせず、脳の力を借りて痩せるなんてすごい、もうとりつかれちゃったんです!!!(笑)

サロンをオープンしても、まだまだオーガニックについては未知の部分もあったので、オーガニックの植物が咲きほこる春の季節には自らオーストラリアの畑に足を運び目で確かめ、そして自分自身も学びつつ、スタッフやゲストの方にもお伝えして、とずっと勉強を続けていましたね。

若さがなくなったことに絶望しない、むしろそれもいいことだなって。

TDS:「最上級のビューティは自然の力、植物の力が与えてくれる」とおっしゃっていますが、これは具体的にどういうことなのでしょうか?
吉川さんが考える、美しく年齢を重ねていく「エイジング」とは??

吉川:私は今50歳を過ぎてしまったのですが、30歳からスタートして、30代、40代と、オーガニックやスパ、エステと共にずっと歩んできて、そして今自分が50代になって・・・

戦前の女性は寿命が50歳だったんですよ!
本当だったら私はこの世にいないところなのですが、そんなことも考えると、ますます今が楽しくなってきたし、人間には“枯れてきた美しさ”があると思っています。
人間も自然の1つ、枯れてくる、ということも自然なことの1つだと思っています。かと言って、エイジングは切っても切り離せないキーワードの1つですよね。

年をとった美しさ、自然のモノには、年を重ねていく、季節を重ねていく美しさがあると思います。そして植物が季節に芽吹くように、新しい命を感じさせる美しさがあると思います。
そこに自分を照らし合わせてみると・・・

ずっと前から植物が中心、美容の世界も漢方も西洋の医療も植物が主役です。

若さがなくなったことに絶望しない、むしろそれもいいことだな、と思っています。
春が来てそして冬が来るのは美しいと思うし、自然が力強く再生していく、どんな環境にも負けない、そういう自然の摂理が自分にフィットすると思っています。

そして、植物って特別、私たち人間の大祖先、大先輩だと思っています。
彼らがいなかったら酸素をもらうこともできない、食べ物も与えてくれる植物がいなかったら私たち人間は生きてはいけない。
ずっと前から植物が中心。漢方も美容の世界も植物が主役でした。西洋薬も植物をお手本に開発されてきました。

植物は、動物と違い、そこから動けない、とにかくそこに根付いて生きていくしかないので、ものすごい生命力、環境適応能力がありますよね。
それを私たちは何千年も前からわかって食べてきたし、薬としても植物を利用してきたのです。私たちの中にも自然治癒力はもちろんあるけれども、植物にはかなわない。植物はとにかくそこで生きなくてはいけない、生き延びなくてはいけない。

そして今この世にある植物は、長年にわたり環境に適応し、生き延びてきたんです。
その植物の偉大な力、私たちに足りない力をいただく、これこそが、「最上級のビューティは自然の力、植物の力が与えてくれる」こと、だと思うんです。

香りにせよ何にせよ、私たちの遺伝子の中に植物の遺伝子は元々組み込まれているんですね、大先輩ですから。

だからこそ、香りをかいでも心地いいし、元々はこの植物の香りは、植物自身が生きていくための香りだったり・・・それが人間にもフィットするんですね。
いい花の香りがすると虫が誘われてしまうように、私たちも誘われてしまうのではないのかしら?

これは非常に自然なこと。
でもやっぱり私たちの現代は、全てがデジタル化したりスピード化したり、なんでも自分たちができるような錯覚に陥っているかと思うのですが、なんともあわただしいバーチャルだし、便利になればなるほど、現実的なことから実は離れちゃって、すごく心が不安定になっているのではないかと思います。

本当のオーガニックコスメに出会ったら、
全くこれまでのものと違う、心地いい!と素直に感じられるはずです。

その流れとは反対に、生物学的に私たちの体は全く変わってないので、もう1度、自然の力、植物の力を借りてみるのもいいのではないかと、頼ってみるのもいいのではないか?
本来の自分たちの姿、それに磨きをかけていく、ということをしなくてはいけないんじゃないかな、と。
落ち着きをとりもどし本来の自分である、これが本当のビューティなのではないかと思います。

植物と向き合っていると気持ちが明るくなるし、もちろん枯れたら悲しいのだけど、命の尊さがわかりますし、枯れたところからまた芽がでてくる。命の再生が見えますよね。自然のものにはかなわないと思っています。
植物を見るとホッと心がなごみますよね?これは理屈ではないんです。
だから・・・
オーガニックもアロマも(そしてスパも)、まずは「体験してみてください!」

本物の自然の香りをかいだことがない人だったら本当にびっくりすると思うし、本当のオーガニックコスメに出会ったら、全くこれまでのものと違う、心地いい!と素直に感じられるはずです。

自分らしさを保てるようストレスをリリースするスパは、今こそ本当に必要。

TDS:「スパ」というワードが出てきましたが、吉川さんが考えるスパの魅力について、ぜひ伺わせてください。

吉川:これまでいろいろなカテゴリーのサロン、例えば、効果ばっかりをもとめるエステだったり、美容医療だったり、もちろんリラクゼーション重視のサロンだったり、が出現してきていますよね。
でも全てに言えることは、どのカテゴリーにおいても、プロフェッショナルでなくてはならない、ということ。
今はそれぞれのジャンルのよりいいもの、本物だけのスパが残っていると思います。
ゲストの見る目も厳しくなってきましたしね。
新しいスパの時代が来たのでは?と思っています。

その中での「オーガニックスパ」は、私自身も行きたいスパ。
この慌ただしい現代で、自分らしさを保てるようストレスをリリースするスパは、今こそ本当に必要だと思っています。
そして・・・
いいセラピストとの出会い。
これもとても大事なこと、スパの魅力の1つだと思っています。

トリートメント中は、1時間や2時間、セラピストと一緒にいて、おしゃべりをしたりうとうとしたり・・・セラピストの手から直接、その人の人格、素養が伝わってきてしまいますよね。
だからこそ、セラピストが素晴らしい人だったら、それはもう、楽しい充実したスパタイムになりますね!!

70~80歳になってもキレイな方は、やはりきちんと自分に手をかけてきているんですね。

TDS:吉川さんが現在実践されている、「お肌と身体に効く美容法」をぜひ教えてください。

吉川:「泡洗顔をやめるだけ」という本の中でもお伝えしているのですが、とにかくクレンジングをとても大事にしています。
いいプロダクトでクレンジングを丁寧にすること、それが1番のメソッドですね。
基本ですね!

今はクレンジング1つとっても、本当良いものはたくさんあると思うのですが、私が使っているプロダクトは植物系、オーガニックです。
厳選した良いプロダクトだけを使用する、本当にシンブルな考え方です。

そして保湿。
例えば、トラブルがある場合は、「今どうしてこんな肌になっちゃったのかしら?」と、自分の肌ときちんと向き合って考えて、そしてスキンケアをしています。

クレンジング、化粧水、美容液、クリーム、と基本のスキンケア、そして良いプロダクト選び&丁寧に使うこと、迷わないで信頼してプロダクトを使い続けることが大事だと思っています。肌にはしっかり、手をかけてあげてますね。

だから私は、“時短”は反対派!

効率悪いことに時間をかけるのはもちろんイヤだけど、そうではなく、手を抜く、とか、簡単に済ます、ということは美容の観点から見たらナンセンス。

これは私の経験値、いろいろなゲストの方のカウンセリングをしてきたからこその意見です。
70~80歳になってもキレイな方は、やはりきちんと自分に手をかけてきているし、紫外線ももちろん大敵なので、しっかりお化粧して日に焼けないようにしている・・・。
大事な自分にはきちんと手をかけてあげなくちゃ!!と思っています。

TDS:「メイクを変えれば、お肌が変わる」とおっしゃっていますが、それはどういうことでしょうか?具体的に伺わせてください。

吉川:いつも最低限、クレンジングをきちんとすることと、そしてナチュラル系(植物系のプロダクトを使用した)メイク。
できるだけ石油系のプロダクトは使わない、肌にきちんと呼吸させてあげることを心がけていますね。

結局見せかけのメイク、欠点を長時間隠すだけのメイクは、肌をどんどん悪化させるし、結果悪いスパイラルに入ってしまうと思っています。
何でもいいからとにかく隠す⇒隠すだけのプロダクトを使用してメイクしていると肌がさらに悪化⇒またさらにそのトラブルを隠す。
これがまさに、“悪のスパイラル”。

今はナチュラルやオーガニック、ミネラル系でもしっかりカバーもできる素晴らしいファンデーションなどが発売されているので、ぜひ試して欲しいですね。

肌に呼吸もさせてあげられるし、肌もキレイになるし、そして結果、隠す必要がなくなる。
これがいいスパイラルだと思っています。

更年期もプチ更年期も、全然恥ずかしいことではない、これがまず第一にお伝えしたいこと!

TDS:吉川さんはプチ更年期もオーガニックや漢方で乗り越えたそうですが、今悩んでいる方にアドバイスするとしたら?

吉川:更年期もプチ更年期も、全然恥ずかしいことではない、これがまず第一にお伝えしたいことです!誰にでも訪れることですしね。

ただやはり、女性ホルモンをしっかり整えていかないと、身体も肌もガタガタになっちゃいます。そういうことが起こってしまう、と、体の変化を真っ向から受け止めることが重要だと思います。
そして、その人が楽になれるなら、私はホルモン補充療法(HRT)、漢方など、どんな方法を取り入れても良いのではないかと思っているのですが、残念なことに日本人女性は、ホルモンの流れ、波を勉強できていないように思えます。

体に起きるか変化について事前に勉強していないため、プレ更年期やプチ更年期、という言葉を聞くだけで戸惑ってしまう。
でもホルモンの波を知っていれば、例えば、(基本ですが)食事だったりストレスをためない運動だったり、その他漢方やいろいろあるかと思いますが、自分に合うものをうまく取り入れて、快適に過ごすことができると思うんですね。

噂とか迷信とかでなく、更年期について正しい知識を持って、(私はオーガニック&ナチュラル派ですが)ここは科学的になってほしいと思います!
私はホルモン補充療法(HRT)も上手に取り入れたほうがいと思っています。
自分にとって何がベストなのか、きちんと “知る”、ことが重要。

HRTや漢方のように併用できるものもあるし、運動もして食べ物もおいしくいただき、そしてストレスを癒すスパのような施設へ行くこともいいですよね!

体や肌が落ち込んだら何が原因なのかしっかり見極めて、例えばホルモンからアプローチしてもいいし、漢方からアプローチをしてもいいし・・・
私は、総合的なケアができることが理想だと思っています。

最近、歌舞伎の美しさにハマっています。

TDS:プライベートについてお伺いしたいのですが。現在何かハマっていらっしゃることはありますか?また最近行かれたイギリスの旅のお話も伺わせてください。

吉川:今思い返すと・・・私は30代~40代働きづくめ、本当に毎日仕事ばっかりでしたね!(笑)
幅広くいろいろなことに興味もあったのですが、結局仕事にからんでしまって・・・
意外に無趣味でした。

でも最近、“ハマりたい”って思っていることがあるんです。
それは、歌舞伎。
まだまだ初心者で何にも知らないのですが、連れて行っていただいてイヤホンガイドつけたりして、少しずつ知識を増やしています。

そして実は・・・
働きづめの30代~40代、ユニフォームと称して、黒い服しか着ていなかったんです!
それを今はやめて、いろいろな色、タイプの服を着て出かけています。
そして、これまであまり出番のなかった着物に改めて今、ハマっています。
歌舞伎には着物を着て行くんですよ。

・・・でも、歌舞伎も着物も、実はハマっている、っていうより、ハマるってことにハマっているのかな?(笑)

TDS:ちなみに、歌舞伎の1番の魅力は?

吉川:本当に美しい!!!
そして、「私って日本人だな~」ってつくづく思うんです。歌舞伎を見ていると、例えば、親子の情だったり、ここぞという時に見得(みえ)を切ったり、これは外国の方には理解できないだろうな?って思う場面がたくさんあります。歌舞伎には、合理的には割り切れない日本人の気持ち、というものが存在しますよね。

自分自身、今やっと自然に、本来の自分らしく生きられるようになったのですが・・・

もともとの私は柳のような感じ、みんなと和やかに過ごすのが好きで、他人とケンカしたりするのはあまり得意ではなかったのですが、やっぱり30代~40代はずっと仕事一筋。洋服も黒ずくめで肩ひじ張ってつっぱってきたと思います。
今ではそれが心地悪い!
損してもいいから自分らしくいられる方がいい、そう思えるようになったんです。

そして今歌舞伎を見ていると、自分の心の奥深い部分にフィットとしてとても心地いい。
心情的に安らぐんです。本来の日本人の気質は日本の気候のように穏やかなので、戦う民族ではないのでしょうね。人が良く、ばかばかしいくらいが日本人らしい心情・行動だと思います。

穏やかに時間を過ごせる歌舞伎は、“アロマテラピー”と一緒かな?
不思議な癒しですね!

今の私には、“本来の”という言葉がキーワード。

TDS:今年5月にイギリスに行かれたそうですが、いかがでしたか?

吉川:実はイギリスは初めてだったんです!
これまで先入観があったのですが、行ったら本当にすばらしかった!!
そして、今の自分にとてもフィットする国だと思いました。

流行に左右されない伝統の美しさ、家もお庭も植物も手入れされてキレイだったし、本当に美しかったですね。

そして公園に行った時のこと。犬はすごくマナーが良いのだけど、首輪を外されたら、元気よく本来の姿でびゅんびゅんと走り回っていたのを見たんです。マナーは良いのに遊ぶ時は遊ぶ、自然な姿、本来の姿を見てなのか、とても感動してしまいました。
ほんのささいなことにも感動した旅でしたね。

またとてもびっくりした出来事もありましたよ。

5月のイギリスはまだまだ寒くて、コートとブーツを着込んでいる人もいるのに、公園の池で水着を着て泳いでいる女性がいたんです。(そこは泳いでも良い池だったそうです。)
しかも何人も!

水の冷たさを味わったり、体を自然にゆだねてそれを味わったりしていたのかしら?
日本だったらまず「遊泳禁止」となっていたりするところですよね??
それをイギリスでは、「どうぞ!よろしければ泳いでください」って。(笑)

考え方の違いもあるかと思いますが、がんじがらめに規制することなく自然のままに、という考え方、とてもいいな、と心から思いました。

今の私には、“本来の”という言葉がキーワード。

本来のあるべき姿であることが、本当に心地よくてその人らしくて、そして美しい。
“本来”の姿が1番美しいと思うんです。
本来が生かされるとイキイキとして、それが美しい。

だから昔、虚勢を張っていた時は、私自身の姿ではなくて本当につらかった・・・
そういう意味では、今の穏やかな自分はとても心地よくて、あるべき本来の、私の姿だと思っています。
後悔していることも含め、昔のことを落ち着いて受け止められるようになった今、人生で1番いい時、今が1番美しい時、って言えるのかも?!(笑)

ヨガやピラティスをやると体の調子がいい。実は、脳と関節、骨は連動しているんですよ!

TDS:ところで、吉川さんはとてもスラッとしたボディをキープされていますが、定期的なスポーツは何かされてますか?

吉川:あまり激しいスポーツは好きではないのですが、今は近所のヨガとピラティスに通っています。
やったり休んだり、ということはありましたが、ここ数年は続いてますね。

やっぱりヨガやピラティスをやると体の調子はいいし、難しかったポーズがとれるようになると体も軽くなって気持ちがいいですよね。行かなくなると、股関節は硬くなるし、頭も固まってしまう。
実は、脳と関節、骨は連動しているんですよ!
だから、関節が固くなると脳の働きも悪くなってしまうと思っています。
頭をからっぽにして芯から集中できる、脳を活性化するヨガとピラティス、この2つはこれからもずっと続けていこうと思っています。
自分のキレイになれる第一歩を気付かせてくれるところ、それが「スパ」。

TDS:最後に、吉川さんにとって、ずばり「スパ」とは?

吉川:ずっとスパとは関わってきたのですが・・・私は本当に「大好き!」。
スパはトリートメントを受ける場所!そしてトリートメントというのは本当に素晴らしいと思います。

最近セラピストとして現場復帰したのですが、セラピストって不思議ですよね?
この人をキレイにしてあげよう、と思うし、この人をキレイにできる!そんな自信が湧いてきます。どんな風にして、キレイにして差し上げようかとお姫様づくりの乳母のような気持ちになるのです。キレイにして差し上げようパワーが湧いてくるのです。

「この人、こんなに素晴らしいところがあるのに全く気付いてない。でも私には、こういう風にすればとてもきれいになれる、っていうことが分かる。もったいない。」と。

その人のキレイを引き出すのがセラピストの仕事だし、その技術で導き出されたキレイな姿を見てもらい、そして自分自身の美しさに気づいてもらう。
そうするとちゃんときっかけ、1歩が現れて、その人の歩く道ができてくると思っています。

TDS:セラピストとしてのスパとは?

吉川:やらせていただいていることで自分自身、とても大きな喜びに変わる。

TDS:ではスパを受ける立場としてのスパとは?
自分の中で眠っていた美しさを気付かせてくれるところ。

いろいろな美容法があるかとは思いますが、スパは、まずは最優先で、
「行ってみてごらんよ!」とみなさんにご提案したいですね。

自分のキレイになれる第一歩を気付かせてくれるところ、それが「スパ」です。

TDS:今日は素敵なお話、本当にありがとうございました。

吉川千明さん プロフィール
美容家・オーガニックスペシャリスト
「最上級のビューティは自然の力、植物の力が与えてくれる」という考えのもと、化粧品やスキンケア、スパ、女性医療、食、漢方など、女性のためのナチュラルで美しいライフスタイルを様々な角度から提案。
サロンやショップのプロデュースや、日本で始めての女性専用漢方薬局を運営した経験を持つ。2008年には、オーガニックコスメ、ナチュラルコスメのPRルーム「ビオ代官山」をオープン。2011年8月から、妹の神﨑貴子とともに働く女性の保健室、恵比寿「さくら治療院」をオープン、現場活動も行っている。
CIDESCO認定インターナショナルアロマセラピスト&エステティシャン
http://www.biodaikanyama.com/

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