ニュースリリース
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The Day Spa (以下TDS):これをお読みのみなさんもご興味をお持ちだと思うのですが、美容ジャーナリスト 近藤さんの日常生活、ライフスタイルについてお伺いしたいと思います。1日をどのようなタイムテーブルでお過ごしでしょうか?
近藤さん(以下敬称略):大体毎日、朝は6:00頃に起床し、コーヒーなど飲みながら原稿を書きます。仕事は9:00頃まで、そしてシャワーを浴びたりご飯を食べたりして10:00頃にはジムへ行きます。ジムでは2時間位トレーニングして、シャワーを浴びて・・・
そして午後1:00頃から午後の仕事がスタート。発表会や撮影・取材など外での仕事をこなします。日によりますが、大体6:00頃には仕事を終えていますね。
自宅へ戻ったらまずはご飯を作ります。自宅にいる時はほぼ自炊をしているんですよ!夜は仕事が残っていたらその仕事を片づけたり、メールをチェックしたり資料など読んだりしています。仕事が残っていなければ、のんびりと過ごしていますね。
就寝は11:00頃でしょうか?完全に朝型の生活ですね!
実は以前2~3年間、毎日のようにジムへ行っていたのですが、それはさすがにやめました!行きすぎですよね?(笑)
反省をしまして、それからは週3~4回程度にしています。
The Day Spa (以下TDS):ジムに行き始めたきっかけは何かあったんですか?
近藤:ジムにはもうかれこれ25年通っているんですよ!
通うようになったきっかけ? それは話すととても長くなってしまうのですが・・・(笑)
30歳前後に、それこそ「生活を変えよう!」と、はっきり意識して変えよう!!と思ったんです。
20代までは定型的な夜型、朝までお酒飲んで・・・なんて生活をしていました。
みなさんは、自分のことを「どんな人?」って聞かれたらどう答えますか?
自分の考えや今自分が思っていることとか、自分の性格、好みとかを答える人が多いんじゃないかと思うんですね。私自身も、「こういう音楽が好き」とか、「こんなことがしたい」と答えていました。だけどその頃に、そういうのがイヤになっちゃったんです。それってなんか違うんじゃないかな?と思ったんですね。
自分が何者か、と考えた時、本当に観念的な考え方をしていたんです。自分の考え方とか好みとか信念とか体験とか、それが“自分”だと思っていたんです。
だけどそれは何か違うんじゃないか?と・・・
この髪とか骨とか皮とか、それこそが現実の“自分”なのではないかと思ったんです。現実に存在しているもの=この体、それこそが“自分”なんだと!
以前の私は、夜更かしして次の日具合が悪くなったとしても全然平気でなんとも思わなかったんですね。極端なことを言えば、好きなことをして死んでしまってもいいかな?なんて思っていたくらい。
でも、気持ちとか頭で考えていることが自分なのではなく、実在しているそのものが自分。なのに、実在の自分を全然大事にしていなかった!!そう気づいて、ジムに入会したんです。今の自分の、この体を見直して、歯医者に行って・・・
これまでの自分のあり方が間違っていたのかな?と思い、自分自身を見直したのがこの頃ですね。
肉体は入れ物、くらいにしか思っていなかったのですが、それは何か違うんじゃないかな?って。現実を見ていなさすぎたんです。
今私がこの仕事、美容ジャーナリストをしているのは、この時とどこかでつながっているのかもしれませんね。美容はそれこそ、“器”の話なのですから!
TDS:なるほど、そんな“気づき”があったんですね!トレーニングを始めて体を見直して、何か変化はありましたか?
近藤:すごい変わりましたよ!!
気持ち的に落ち込んだりした時、自分というものが現実の存在として実感できるのはやっぱり強いな、大きいなと思いました。
なかなかお伝えするのが難しいのですが・・・
例えば、仕事が上手くいかなかった時、彼氏に頼るとかそれこそ神様に頼るとか、他の何かの存在に頼ったりすることがあると思うのですが、そんな時、実在する自分の存在(体)がちゃんと健康な状態だったら、(精神的にはめげて落ち込んでいたとしても他に頼らず)「実在としての自分が今ここに存在しているんだから大丈夫!」と思えるんですね。これからも十分やっていける、と思える。
仕事で息詰まった時やめげたりしている時は、「どうしたらいいんだろう?」ってうじうじ悩んだりすることがあると思うのですが、それはただ寝不足なだけかもしれない!(笑)
イヤな事があったり落ち込んだりしていても、たいていのことは一晩寝ればなんとか糸口が見えてくる、と私は思っているんですよ。
ついつい、フィジカルな事とメンタルな事を切り離して考えすぎだと思うんです。
でも、この2つは切り離しては考えられないと思うんです。
悩み事がある時、夜も眠れず悩んで悩んで悩みぬいたら答えが見つかる、というより、そんな時こそさっさと寝てしまう方がよっぽどいい。
それはある意味、自分を信用している、と言ってもいいと思っています。
精神的にめげている時って、実は肉体の方こそがめげていたりすると思うんです。
だけど逆に、体が疲れているからこんなつらい思いをしている、とはなかなか思わないですよね?
だからこそ、自分の肉体、体をおざなりにしないことが大切なのではないかと思っています。
人間中身の方、考え方の方が大切、と思いがちですが、そうではなくて、疲れないでしっかり歩ける、とか、普通のことを普通にできる、そのことの方が大切なのではないかと・・・
このことに気付けて、本当によかったと思っています!
今の私は健康で、腹筋も背筋もしっかりあるってことは素晴らしいこと!と、本当に実感しています。
TDS:ご取材など含め、国内外、スパに行かれることも多いかと思いますが、近藤さんから見ていかがですか?
近藤:スパやエステは、平均して3週間に1回は通っていますね。
もちろん職業柄、高級なサロンや話題のサロンなどたくさん取材をしているし、プライベートでも時々、仕事意識から高いエステに行ったりもしますが・・・
本当に日本の技術はすごい!!と思います。
最新の情報や化粧品を試せる機会が多いのですが、海外・国内のブランド問わず、今日本で普通に手に入れられる化粧品に悪いものはない、全てとてもいいプロダクトだと思います。日本の美容業界は本当に高レベル!
海外旅行に行って日本未入荷の珍しい化粧品に出会っても、もちろんたまにはいいプロダクトもあるとは思いますが、80%位は日本に入ったら売れないもの、大したことないものなのでは?と思っています。だから、日本では販売されないのよ、と。
「こんなプロダクト、日本では見たことない!」、そう思われる時があると思いますが、まず日本で売っていないものなんて本当にないんですよ!もし「売ってない」、と思っているものでも、その人の普段の生活圏の中にないだけで、絶対にある!たぶんあります!!(笑)
日本の基準はご存じの通り、とても厳しいし、本当に競争は激しいですよね?
美容整形の二重手術もそうですが、エステや脱毛含め、日本のプライスは決して高くはないんですよ。この厳しい日本の市場において、プロダクトのクオリティはもちろんのこと、日々価格も競争している。だからこそ、日本のスパやエステティックは本当にレベルが高いと思います!
TDS:日本はレベルが高い、とのことですが、日本との違いや、海外で体験されたおもしろいエピソードなど、何かありますか?
近藤:本当に、タオル1つとっても、違うんですよ!
エステのタオルが清潔で、ちゃんとふわふわしていて肌にあたっても痛くないとか、技術はもちろんのこと日本では当たり前のことだと思うのですが、比較すると、細やかな気づかいの部分が全く違うんですよね。お部屋の環境、着替えるところや個室の清潔さとか、やっぱり日本は行き届いている。たぶん、海外で日本と同じ施術を受けたとしたら、1.5倍はすると思いますよ。いや、もっと高いかな?
アメリカでは、ボディとフェイスのライセンスが違うので、トリートメントの途中でバスローブのままお部屋を移動させられたりするんですよ。エステティシャンも変わる!本当にあらゆる面において、日本と海外とでは全然違いますよね?
丁寧だし施術も本当に上手だし・・・日本のレベルは本当に高いと思います。
欧米では、割と良いと言われているところ、プレステージの高級エステやスパに行っても、期待外れでがっかり・・・というところは多いのですが、アジア圏は上手ですね!!
でも先日行ったパリの某ブランドのサロンはよかったですね!サロンの立地、その建物自体も素敵でした。その他では、「これはすごい!!」と思ったサロンは、残念ながら欧米ではほとんどないですね。
そのサロンでのエピソード。 「寒いですか?」と聞かれたのでブランケットを増やしてもらったのですが、そのことを仲間の美容ジャーナリストに話したら、「え?そこまで聞いてくれたの??」と。(笑)
海外ではそんな感じなんですよね。日本のような細やかな心遣いには、なかなかお目にかかれないですね。
TDS:最後になりますが、スパの魅力についてどう思われますか?
近藤:今はリゾートでもそうですが、どんなところにもスパはありますよね?その多くのスパは、せっかくその素敵な土地にいるのにその土地にある必然性がない、と思ってしまうところが残念ながら多くみうけられます。普段スパへあまり行かない方だと、そのスパ自体が非日常なので、それはそれでもちろん良いかとは思うのですが・・・
その点、ザ・デイ・スパは、その土地ならではの自然の産物や文化など、特徴のあるものをトリートメントなどに取り入れておられるでしょう。その土地でしか受けられない贅沢なスパだと思います。
ディスティネーション、その土地にいるすばらしさを増幅してくれるスパだと思いますね。その土地の文化や伝統、産物を生かしスパに上手く取り入れているので、その土地を歩いてその土地の文化を学んでいるのと同じこと。
トリートメントを受けることで、その土地を楽しむことができるスパだなと、いつも満喫させていただいています。
TDS:そのようにおっしゃっていただけて、とても光栄です。
とても興味深いお話、たくさんお聞かせいただき、ありがとうございました!
近藤須雅子さん プロフィール
美容ジャーナリスト
講談社を始め、数々の媒体で美容記事の連載をもつなど幅広く活躍。化粧品の商品開発や広告、書籍の編集など、マルチな活動を続けている。スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどオールジャンルの美容知識と鋭い切り口で定評がある。